日本はワクチンも作れない、何をやっても遅い日本

日本はワクチンも作れない、何をやっても遅い日本

日本がまた重大な局面に差し掛かっている。オリンピックの事ではありません。それはワクチンの問題で明らかになってしまいました。日本でもワクチンは開発をしていますが出来上がるのは早くても今年中で、承認などを考えると国産ワクチンの接種は早くても来年になってしまいます。

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日本はワクチンの開発に大規模な予算も組めないから、開発も遅いのですが、こういったワクチン開発は安全保障の問題でもあるので日本は大規模な予算を組めないのです。海外では戦時体制で臨んでいるので全てが素早く決断されますが日本では全てが通常体制でしか物事が進みません。

新型では色々な問題が発生しましたが、取り分け問題になっているのが非常時の体制の弱さです。これまで日本では非常時を全く想定してこなかったのでこんな有り様になってしまいました。これは戦後に残された大きな課題でしたが、そのまま放置されたままになっていました。

ずっと続いた平和がその問題に向き合わなくていい状況を作って来たのですが、防衛問題と一緒に向き合わなければならなくなって来ました。戦前にはそうい仕組みは有りましたが、平和憲法と共に、全ての制限が消えて無くなってしまったのです。

つまり、戦前は人権を制限した悪法だったからそれらの法律は全て廃止されましたが、非常時の法律も消えてしまったのです。それが戦後ずっと可能だったのは安全保障を全て米国任せしてしまったツケですが、その代償が今訪れているといって過言でありません。

今の日本は無限大の人権と安全が保障されているように見えますが、実態はほんの少しの災害で機能不全に陥ってしまう国家体制なのです。それを端的に表したのが医療崩壊です。日本の医療体制は新型の前に、為す術も無く一部の医療機関にだけ負担がかかり、歪な医療体制が完膚無きまでに粉砕されてしまったのです。

ハッキリ言ってこの非常事態に医療の国営化も辞さない選択が必要になったのです。まさしく国家総動員法のような法律が必要です。現に米国はその名前の通りの法律を発令してワクチンを確保しているのです。

日本だけが世界の中で浮いた存在です。この世界的な危機の中で日本だけが平常時の法律体系で国家が運営されているのです。だからワクチンの配送方法も厚労省はインフルエンザワクチンと同じ体制で組んでいたのです。さすがに河野大臣が慌てて緊急体制の動員を掛けましたが、この期に及んでも日本の体制は平常時なのです。

注射器でも厚労省はやらかしましたが、メーカーも官公庁も情報の取得ににもっと鋭敏になって欲しいです。余りにも長い平和に慣れすぎて国家の体を成してないのは明らかです。イスラエルの速さを見ればそれは分かります。21世紀は本当に日本が生き残って行けるか正念場の時代になるでしょう。