感染者が増えたり減ったりが誰にも分かっていない

感染者が増えたり減ったりが誰にも分かっていない

感染者が急増加後、今は絶賛減少中ですが、この理由が良く分かっていないようです。今回の変異株は外出を5割程減らさないと感染減少に繋がらないと言われていましたが、それ程減らさなくても何故か減少しています。

逆にオリンピック前の激増中はそんなに外出が多かったのかと言うと、その時は今までよりも感染力が強い変異株のせいと盛んに喧伝されていました。結局は今回の急増化も急減少も良く分からないというのが実情ではないでしょうか。

今回は特に緊急事態宣言が出ても1カ月近く急増が続き、全く緊急事態が効いていないと騒がれました。しかし何故か今は急減少しています。もっとも説明できるらしい理由は、救急車を呼んでも入院出来ず、自宅に戻され自宅で亡くなる人が多いというパニック報道が盛んに流された事です。やはり全国でテレビでこの報道がなされて流石にビビッて外出は控えようとした動きが見られたのではないかと類推されます。

こうなると緊急事態よりも実際の実情というかその報道に影響を受けたと言うべきでしょう。今はもう、かなり減ってきてこの連休は多くの人が出かけている段階です。まだ影響が出るのは1,2週間先ですが、もう下げ止まって再び増加するのが目に見えるでしょう。しかしまた増えてしまうとこの秋冬の感染の山が恐ろしい事になりそうです。

今までの経験から今回は500人を切るのが難しく、次の山は1万人超えが確実視されています。そしたら医療ひっ迫は目に見えています。ワクチンと抗体カクテル療法でどれだけ重症化が防げるかがカギです。抗体カクテルもどれだけ数を用意できるかも疑問です。

まさかインドのように殆どが感染した訳ではないのに、なぜ少なくなっているのか良く分かっていないのは本当に困りものです。これではしなくても良い自粛をいつまでも続けなくてはならず、本当は外出してはいけないのに出かけてしまったりと基準が分からなくなってしまいます。

じつは新感染症にはもっと隠れた性質があるのかも知れません。拡大中は何しても拡大して一旦減少に転じると暫く減少が続く性質があるのかもしれません。こればかりは世界中で様々なグラフを見るのでそんな風にも見えませんが、日本だけのファクターXかもしれません。

早く色々な仮説を出して人々を驚かせて欲しいものだと期待してしまいます。意外な所に弱点があればそこを突いて一気に突き進みたいと思いますが。いったいどうやってこの新感染症禍が収まっていくのかまだまだ予想がつきません。