壊れていくアメリカ、機能不全に陥った世界帝国アメリカの現実

壊れていくアメリカ、機能不全に陥った世界帝国アメリカの現実

アメリカが揺れています。黒人の拘束死亡事件を受けてデモが暴動に発展し、トランプが軍の出動を要請、知事と大統領の駆け引きが民主党と共和党の争いになって大統領選に過敏になっている姿が垣間見られます。こうなるとシステムとしての米国の綻びが現れてきてしまった感じです。

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勿論、この流れがそのまま続くかはまだ分かりません。今は大人しくしていますが、この事態に白人保守層は困った事態になってしまった、というのが本音で反撃のチャンスを伺っている急進派もいるでしょう。しかしこういった分断を生んでしまったのは紛れもなくトランプさんなので、伝統的な米国社会は危機感を抱いているはずです。

今後トランプの評価がどうなるか分かりませんが、これが米国史に現れたバグだとすると、今後このようなバグを出さない為にはどうすれば良いかというシステムの改良が求められる事になります。やはり政治家経験がない人は大統領の候補になれないとかの予防策が提出されるようになるかもしれません。

いずれにしても、これは米国内の問題ですので外国の人間が心配しても仕方ありません。米国民が自らの選挙で決めていく問題です。外国からは暖かく見守る事しか出来ません。この場合でも内政干渉になってしまいますから。

強いアメリカというとレーガン大統領を思い出しますが、今のアメリカにはその頃の面影も無くなりつつあります。トランプさんがやっている事は全てが茶番に見えてしまいます。こういう流れになってしまうと中国はもうトランプを交渉相手と見ずに次の大統領に代るまで全ての交渉を凍結させてしまうかもしれません。