日本は表と裏が近い世界、欧米は表と裏の距離がある世界

日本は表と裏が近い世界、欧米は表と裏の距離がある世界

森問題がまだ尾を引いている。今度は経団連が火に油を注いでいるみたいです。日本の本音が出たとか。本音なら仕方ないのでは。つまり、この問題は女性差別はあっても仕方ない、それを口に出してはダメでしょうという問題という事だ。

経団連会長、森氏発言は「日本社会の本音出た」 広がる批判に「SNS恐ろしい」

そうかも知れません、昔だったらここまで広がらずに済んだのに、SNSで拡散して瞬く間に世界に広がってしまったのが敗因だったのかもしれません。しかしこれは女性問題でなく表裏問題なのでしょうか?

表裏問題ならば、女性差別なんて無くならないのだから、せめて公式には平等を表明するというのが先進国の決まりです。米国だろうが、男性の中には女性差別は根強くあります。しかしそれを公式表明どころか、オフレコでも許されません。そういう思いは墓場まで持って行きなさいと言うのが現代社会の到達点です。

そう考えると、これは古くて新しい問題なのかもしれません。米国のBLM問題と同類かもしれません。米国白人間で決して無くならない黒人差別は有っても口に出していけないものとされています。しかし米国は疲れてしまってトランプが台頭しました。

日本も何時かは疲れてしまって女性差別の急先鋒の派閥が登場するかもしれません。この問題、実は声を上げている人はそんなに多くは有りません。一部の声がマスコミに大きく取り上げられているだけです。男性の多くは黙って通り過ぎています。女性も多くは冷ややかに見ています。

余り盛り上がっているわけではありません。一部が騒いでいるだけです。虎視眈々と次の展開を読んでいる人達がいます。何かを得ようと蠢いている人達がいます。目の前の動向に目を奪われて見失ってしまわないよう気をつけなければなりません。