新感染症に防衛線を次々に突破されたのは何故なのか

新感染症に防衛線を次々に突破されたのは何故なのか

これは次に新型感染症が発生した時に必要と思われるので記しておきます。まず、最初の認識段階で失敗しました。SARSが発生している中国でなぜ新感染症の発生を否定しているのか意味が分かりません。元々中国は古代より新しい感染症の発生源となって来ました。

「初期段階でいくつもの重大失敗犯した」WHO独立委

これは中国が古代から栄えて来た事と表裏一体の事なのでむしろ中国にとっては誇れる事でしょう。寧ろ初めにその存在を否定しまった事がボタンの掛け違いになってしまいました。多分最初の医者が正規のルートで報告せずSNSで発表してしまった事が社会治安を乱す行為と捉えられてはしまったと思われます。

これが世界の悲劇の始まりです。結局は重症者が出て発症者が病院に殺到する事になり、世界に知れ渡る事になってしまいました。この段階でも直ぐに移動制限を始めれば、まだ間に合ったかもしれません。しかし中国も世界も、この感染症が世界に広まる事に危機感をまだまだ持っていませんでした。

それはWHOも同じです。WHOは最後まで渡航制限をせず、パンデミック宣言も遅過ぎました。感染症のプロであるWHOが1人でも入ってしまったら遅いという事に余りにも無頓着でした。また欧米を中心にマスクも普及せず、WHOも推奨しませんでした。これも蔓延を引き起こした原因です。

そして何よりも、この感染症を防げなかった理由は無症状者が多いという事実です。国内に感染者が発見されていないのに、発症者が発見されたときは、もう何千人も感染者がいるはずという事実に打ちのめされてしまいました。発症者が現れると同時に重症者が現れ死者が出るとパニックが発生し病院に殺到するという流れが出来てしまいました。

そして気がついた時は感染拡大を止められずロックダウン以外の選択肢は無くなっているのです。しかし、それでも若者は無症状者や軽症者が多いので感染が進んでしまうという状態に陥っています。

またマスクも欧米を中心に抵抗が強く感染を抑えられない結果となっています。WHOがやっとマスクを推奨したのは5月過ぎだったと思います。

こんな様々な困難があったのですが、こんな感じで、次の新しい感染症が起こった時、私達は対応出来るのかという疑問が沸々と湧いて来ます。勿論、今度は無症状やマスクとは違った対応が求められるかもしれません。その時にこれまで無かった慣習に対応出来るかという事です。

例えば、空気感染するなら家から一歩も出られなくなるかもしれません。土壌汚染なら外で遊ぶ事が出来なくなるかもしれません。また一見すると感染しても全く問題ない様なのに、ある病気と合併症的に問題が発覚するかもしれません。

そうした時、人類は新しい感染症に対応出来るか心配です。ですから今回の新感染症対応の反省点を振り返る事が重要なのです。次の感染症も中国から発生する確率が高いのです。それは歴史が証明しています。中国が今の体制で直ぐにアラートを発信出来るのか。問題は少なくありません。少しでも改善出来る事を期待するしかないのですが。