新感染症はスペクトラムの可能性、連続的な症状段階

新感染症はスペクトラムの可能性、連続的な症状段階

新感染症は連続的な症状段階が有るのではないかと疑われます。新感染症では無症状者、軽症者、中等症者、重症者と様々な段階がありますが、どうしてそうなるかは余り知られていません。仮説の一つにウイルスの暴露量によっても症状に差が出ると考えられます。

そしてこの暴露量の差は免疫の差にも現れるのではないかとみられます。つまり新感染症に罹っていない人でもウイルスの量によって免疫に差が出るのではないかと言うことです。

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そして、そこから東京都の人は殆ど新感染症に暴露されており、量の多い少ないは別にして殆ど人が免疫を持っている可能性が指摘されています。それならもう新感染症に罹らないのではないかと思いますが、そこまで強い免疫ではなく、重症者が少なくなる現象として現れているのではないかと思われます。

これは、四月の流行より死亡率が下がり、無症状者が多いのもある程度免疫を持っている人が多いからと考えられています。これは世界的な傾向でもあります。世界的にも死亡率が下がり、無症状者が増えています。特に第2、第3の波が来ている所では顕著です。逆に一貫して増えている所、最初の山のまま増えているところは死亡率が下がらないようにも見えます。

ですからもう一つの仮説として、既に新感染症は感染が収まっている時も、水面下で感染と確認されない程度に広がって行く可能性もあり得ます。感染しないでも伝播していくなら害はないので歓迎すべき事ですが、これがもし事実ならノーベル賞ものの発見になるかもしれません。

ウイルスの振る舞いはまだまだ未知数の所があり、検証の緻密化によって新しい知見がどんどん増えているところなので、新しい解決策が見いだせる事に期待したいと思います。