世界再構築、アフタートランプの世界で激変する未来

世界再構築、アフタートランプの世界で激変する未来

米国のお祭りは、もはや世界のお祭りだ。世界中が注目する米大統領選の最後の週末を迎えています。泣いても笑っても週明けの火曜日には雌雄が決してしまいます。と、言いたい所ですが今回はそうならないようです。それというのも郵便投票が実施され、当日消印のもは有効となって開票作業に時間が掛かりそうだからです。

米大統領選、最終盤まで法廷闘争 郵便投票めぐり決定相次ぐ

またトランプ氏はこの郵便投票の有効性に疑問を投げかけており、裁判で争うと断言しています。なので投票結果が出ても負けを認めず法廷闘争を続けるとしているので、更に選挙結果が長引く可能性があります。郵便投票を待たずにバイデン氏が勝ってしまえば問題有りませんが、民主党は郵便投票を呼び掛けており、投票所での投票を呼び掛けたトランプ氏なので、当日の開票ではトランプ有利と見られています。

この大統領が決まらない期間は勿論、まだ現職のトランプ氏が大統領ですが、米国内で暴動が発生すれば非常事態になるかも知れず、非常事態宣言を出して通常の運営を止めてしまうかもしれません。そこに世界各国で様々な動きがあるかもしれない。

何をやり出すか判らない男、それがトランプ大統領なので全く予断を許しません。それを米国内で止められる者が存在するのかという問題もあります。選挙に負けても在任期間中は大統領ですから、最後のチャンスを生かして何でもして来るでしょう。

それで、大統領の無理無謀な振る舞いを止められるかが鍵になってきます。大統領が発狂した、または病気になって正常な判断が出来なくなったという規定は存在する様ですが、それを認めない人にどうやって適用させるのか。そういった事まで考えないといけないのかもしれません。

そういった混乱が米国で起きてしまったら、世界はもう米国の一国支配に任せて置けないでしょう。世界中の国々が米国から離れ、新しい盟主国を求める動きを始めます。

勿論そこに入るのは中国であり、金の力にモノを言わせて中小の国を盛んに呼び寄せています。またEUやロシアの動きも気になります。日本は単独ではどうにもならないのでどこかと手を結ぶ事を考えないといけません。

これまで米国一辺倒だった日本は非常に難しい世界を迎える事になります。だから今の日本は総てトランプ頼みで、ここ終盤になってトランプ再選を願う記事で溢れるようになっているのです。だってその方が簡単ですから。

今から一から米国以外の国と同盟を結んで再構築するなんて並大抵の作業ではありません。しかし米国がこんな混乱を抱えるようになると、プランBも必要になって来ます。トランプ大統領が悪目立ちして、全てトランプが悪いといった見方は、それ以外の問題を覆い隠していたようです。

いずれにしてもトランプ後の世界の混乱を世界中の国々が引き受ける事になると思います。そうなった時、日本にどれだけの手段が残されているのか。様々な事態に備える準備が早急に求められます。

アフター・トランプの世界 | 公益社団法人 日本経済研究センター:Japan Center for …