狂った歯車、日本はなぜ緊急事態宣言を出せなくなったのか
- 2020.11.27
- アフターコロナ

それは安倍前首相の全国学校一斉休校から始まったのです。そしてそれが一旦終わって、3月の花見の時期に重なって警戒が急に緩んだ時期が有りました。花見客と海外からの帰国組が重なった3月下旬、新型コロナの感染者が急増したのです。
結局それが元で4月7日の緊急事態宣言発出となりました。この時、遅い遅いというプレッシャーの中で何とか出さない手立てを探りましたが、初めての新型コロナ急増の為、また欧州のような事態になる恐れから回避を断念したのです。
この時の緊急事態宣言は政府にトラウマの様にその後の対応にしこりを残しました。数々の不運が重なってこのような手順になってしまいましたが、それは二度と緊急事態宣言は出さないという不文律のような状態になっています。
もし、学校一斉休校が無かったら、解除もなく、警戒は持続していたのでは?3月の渡航組からの流入ももっと早めに渡航制限していれば、緊急事態宣言もなく、日本は第1波を抑えられたかもしれません。
たらればを言ってもしょうがありませんが、この時のトラウマが無ければ緊急事態宣言を二度と出さないみたいな不文律を形成する事も無かったのではと思います。
そう考えると専門家会議で全く議題にも上がらなかった一斉休校の独断の罪の重さが感じられます。そこから全ての歯車が狂ったと言っても過言ではありません。日本の緊急事態宣言は何の罰則もないかけ声だけのものですが、これが欧米のロックダウン並みに効く事は証明されました。
だから、政府も出しにくいのでしょうが、今は八割オジサンも居ないので同じ様に効くかどうかは判りません。しかし政府の判断の遅さが総ての原因ですので、早めに対策を打って山を小さい内に潰す事が出来ないなら、何度もこういう場面が訪れます。早く学習してくださいとしか言いようがありません。
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