コロナは希望または覚醒あるいは使者
- 2020.09.12
- アフターコロナ

コロナは世界の不安を増大させました。トランプはこれを世界危機に利用し自分の選挙戦に有利な展開に持ち込む材料としていますが、一つ間違えば自分に不利な状況に追い込み兼ねない、かなり可燃性の高い取扱い注意なモノです。
コロナではどこも政情不安を及ぼしかねない危うい材料なので慎重に事を運ばなければなりません。わが国の首相は余りのストレスに持病が再発してしまい、後任に運営を任せました。
コロナなんて百害あって一利なし、という認識ですが、そうとも言えません。それは感染症は専門家が指導力を発揮して制御しなければどうにもならないという側面が有るからです。それこそ政治家だけに任せておくと大変な事になってしまいます。
今回ほど、インシデントの発祥の元となってるITILの考え方が重要になっている事が明確になりました。日本で接触確認アプリが上手く導入出来ないのも、コロナ給付金で混乱が生じるのも、コロナ患者管理システムが運用出来ないのも、ITILの概念がポッカリ抜けているからです。
ITILでは「問題」は「インシデントを引き起こす可能性のある未知の根本原因」と定義しています。この考え方は新型コロナでは非常に重要になりました。何せ多くのインシデントが未知の原因で発生しているからです。そういった問題の切り分けが出来ていないので、多くの現場で混乱が生じているのです。
未知の問題か既知の問題か。そこを切り分けるだけで以降の問題処理がスムーズに運びます。ITの導入には実際のアプリケーションの導入の前に、こういった考え方の土台が必要になります。こういう土台が無いから日本はIT化が進まないのです。
日本のITが時代遅れになる根本原因はSIベンダーの言いなり体制(現代ビジネス)
#Yahooニュース
今年はWHOが世界から大分叩かれました。中国との結び付きが強すぎるのではないかと。これが元で米国が拠出金を停止するなど、そのあり方が揺れています。しかしWHOはコロナ問題で世界を結ぶ唯一の機関ですので非常に重要な役割を担っています。
感染症問題で世界の国々に注文出来るのは他にありません。こういった専門機関が世界中の標準機構になって専門分野では国に優先して指導出来るようになれば、国の役割は少なくなって行くのではないかと考えられます。
技術の進化はどんどん専門領域の分野になり、ゼネラリストが口を出しにくい領域になりつつあります。こういったスペシャリストが世界を管理していく世界が未来の在り方ではないかと想像出来ます。
そういった意味でもコロナのパンデミックというのは未来社会の前触れなのかもしれません。
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